お花と一緒にあの世で元気にしていると思います

突然訪れた悲しみ

今からおよそひと月前に、親戚が亡くなりました。
遠く離れた親戚で、しかしながら、いつも心に浮かぶ優しい親戚でした。
少し前に、久しぶりにお会いした時に、昔の印象とは掛け離れている姿でした。
げっそりと痩せて、実年齢よりも遥かに老けて見えましたしその時、親戚一同集まっていて、
皆その人の事をどうしたのかと心配そうに聞いていました。
本人は、入院したけど今は大丈夫と言っていましたししかしげっそりと痩せている割には、
下腹が大きく膨らんでいて、私は以前身近な人で見た、腹水の症状ではないかと疑いました。
しかしそうなのかとは到底聞けず、ただただ、そうではないようにと願い、
お元気でお過ごし下さいと言うしかありませんでした。

そしてその時からしばらくして、その親戚が倒れたとの連絡が届きました。
遠く離れているので、すぐには飛んで行けず、電話で様子を聞きました。
聞く所によると、急に倒れて救急車で病院へ運んで貰ったとの事でしたけどそう聞いて、
ならば回復を待とうと思っていたのですが、その数時間後に、亡くなったと連絡が来ました。
とてもショックでした、と言うか、すぐには信じられませんでした。
思い浮かぶのは、いつもの優しい親戚の顔ですしそれに、そんなはずはない、
生きているはず、そういうふうに何度も思いました。
しかしその後の連絡では、淡々と葬儀の話が出て来て、
まだ亡くなった事を受け入れられないまま、その親戚の所へ行く準備をしました。
呆然としたまま準備をし、それでもまだその親戚は生きていると思い続けました。
しかし時間をかけて行った親戚宅では、その親戚は息をせず横たわっていました。
血の気の引く思いで、悲しさよりも恐怖感が沸いて来ました。

込み上げる感情はコントロール不能になり、私はただただ泣きじゃくりました。
それでも翌朝目覚めると、その親戚は起きて元気にしていると思いました。
しかしどこにもその親戚はいませんでしたし本当に、本当に悲しかったです。
それから葬儀の準備などを、悲しみに浸る間もなく忙しく行われましたし私の家族は、
仕事でどうしてもこちらへ来れない為、電報を送って来ました。
内容は話し合って決め、台紙はお世話になった意味を込めて、
グレードの高いものにしました。

電報の専門ダイヤルに電話をすると、受け付けの方が色々と教えて下さったそうです。
葬儀の際に送る適切な電報のメッセージ内容や、
こうしたらどうかと内容をプラスアルファ付け加えて下さったりしたそうです。
必ず届くようにと、送付先や日時の丁寧な確認も何度も行って下さったそうです。
訃報という事で、そのご対応のお声も、トーンを低くされての事だったそうで、
顔は見えない対応であるにもかかわらず、非常にご丁寧かつご配慮に行き届いたご対応に、
辛い状況の中、心救われる思いだったと家族は申しておりました。
私もその話を聞いて、とても心救われる思いがしました。

亡き優しい親戚の面影

そして葬儀は無事行われて、その後も淡々と事は行われて行きました。
そして埋葬の時となり、火葬にてお骨をご先祖様のお墓にという事になりました。
お墓には、ご先祖様が沢山眠っていますし皆、火葬にてお骨でという形でした。
しかし親戚の話では、ご先祖様の一人は、海が好きだったので海へ散骨をと望んでいたので、
そのご先祖様のお骨は一部海にあると、初めて聞きました。
それはその場にはそぐいませんが、いい話だと思いました。
生前に最後の希望を家族に託し、その願いが叶って天に昇ったという事ですから、
それはあの世で喜んでいるのではないかと思いました。
この度亡くなった親戚は、急でしたので、
そういった死後の事は何も聞いていないと家族は言っていました。

しかし花が好きだったので、花を溢れんばかりに棺に入れて見送っていました。
一人の死に、色々な人がかかわり、そして色々な亡き人の話が出て来ました。
故人と残された人をを思う気持ちは皆様同じで、お優しい色々な方のご配慮に、
亡き優しい親戚の面影を見た気がしました。

お花