スイスの葬儀方法

永世中立国のスイス、どういう葬儀が行われているのか

元々ドイツから始まった宗教改革に巻き込まれて争いの絶えない国だったスイスですが、1674年、永世中立宣言を行い、その後様々な問題をクリアしながら現在に至っています。
宗教に深く関わりのあるスイスでは、葬儀についても宗教、文化、歴史がちらちらと見えてきます。

世界では日本と異なり人がお亡くなりになって悲しみにくれる葬儀ではなく、明るく元気に送り出す葬儀や、1週間にも及ぶ葬儀がある等、様々です。
スイスではどのような葬儀が執り行われているのでしょうか。

宗教と深く関係してきたスイスの葬儀とは

カトリックから強く圧力をかけられてきた中、プロテスタントを維持したという国でもあるスイスが国家として確立したのは1848年です。
ここから連邦体制が確立し、各地域が一つになり発展し中立国としての地盤を築きあげました。

宗教紛争が起こったことにより、武装中立の宣言を行い、スイスは永世中立の立場をとる国となったのです。
現在、国民の実に2/3がキリスト教徒で、その他にイスラム教やユダヤ教徒です。

スイスでは85%が火葬され、ヨーロッパの中では火葬率が非常に高い国です。
新聞記事の中に脂肪広告を載せるという風習も残っていますし、お亡くなりになった方に土江、遺族にカードを送る、親しい間柄であれば現金や花券を贈るという風習もあります。

スイスには香典のようなものが存在する

海外の葬儀には日本の葬儀と同じように、香典に似た風習があり、金額は10フランから30フランくらいです。
日本円にすると1000円位から3000円位で、日本の香典よりも少ない印象です。

葬儀に参列する時には、日本の場合喪服ですが、服装に関する規則やマナー的なものはスイスではないようで、暗い色の服装で行けば問題ありません。
葬儀では牧師が故人をしのび説教を行い、讃美歌をうたい参列者は献花を行いますが、日本の葬儀よりも時間がずっと短く、1時間程度で終わります。

御遺骨は粉砕処理される

日本では火葬し御遺骨が出てくるとお骨を拾って骨壺に納めますが、スイスの場合、火葬された後、粉砕処理されるため、骨の形が残りません。
海外ではこうした粉砕処理を行う所や、火力が強く骨の形がほとんど残らないということも少なくありません。

またスイスでは最近、自然の中に散骨するということを選択される方も多くなっているといいます。
生前契約を行い、森林の中で任意に選んだ木を指定し、そこに遺灰を埋めるということもあるようです。

11月は死者を弔う月

スイスでは11月が死者を弔う月として、教会や墓地へ行く等、様々な行事的なものがおこなわれています。

美しい赤いガラスに入ったろうそくをともしたり、墓石飾りを施して死者の霊をお迎えするということもあり、この11月、お亡くなりになった方の魂と向き合うという期間があり、そのままクリスマスシーズンとなっていくので、スイスは11月から次第ににぎわっていくのです。