パキスタンの葬儀方法

モヘンジョダロ、ハラッパ遺跡で知られるパキスタン

歴史や社会の中で、インダス文明は必ず習う文明ですが、その中に登場するハラッパ遺跡も有名ですし、世界文化遺産に登録されているモヘンジョダロの遺跡についても、多くの日本人が知っていることです。
インドに次いで世界第四位という人口を持っているパキスタンは、親切な人が多く、大都市でも登山、観光などでパキスタンを訪れた方々にも気さくでオープンに接してくれる、嫌な態度をとられない国として知名度が高い国です。

パキスタンは97%がイスラム教徒ということで、イスラム教の教えが国の法律といってもいい位にしっかりと親交が根付いています。
お酒、豚肉等はイスラム教徒が口にしてはいけないものですが、これは法律によっても定められているのです。

この様に生活の中にしっかりと信仰が根付いているパキスタンでは、イスラム教徒形式の葬儀が行われています。
イスラム教徒の風習に習った葬儀ですが、戒律が厳しく守られているというよりは、風土、環境にあった葬儀に長い年月をかけて変わっていったと考えられます。

ただ生活の中に戒律が深く刻み込まれているのと同じように、学校も男女別、また遺体を清める時には、男性を男性が、女性を女性がという厳しいきまりがあります。

アッラーの審判に日に復活するという考え方から亡骸は土葬する

イスラム教では、亡くなってからアッラーの審判の日に復活するという考え方を持っています。
そのため、日本の様に故人が無くなり泣き叫ぶなどは禁止されています。
勿論悲しむということは許されていますが、泣き叫ぶことをよしとしないのです。

また人がお亡くなりになった時、御遺体を長く待たせるのはよくないと信じられており、出来る限り早く葬儀を行い土葬するというしきたりもあります。

白い布で御遺体を包み、遺体をお墓に入れる際には棺に入れず、御遺体のみを土葬することが多いです。
御遺体を埋める穴は業者の方が掘る事もありますが、多くは親類、友人が掘ります。

このお墓を掘る、御遺体を葬る穴を掘るということをイスラムでは非常によい行為としています。
そのため、多くの方がお墓の穴を掘るのです。

またお墓は土のままの状態で、目印を付けることが許されず、誰がどこに埋められているかわからないようにしなければならないという決まりもあります。
これは庶民に限ることなく、王様、お金持ちも同様で、誰のお墓もなく御遺体が埋まっている砂漠が広がっているのみです。

しかし現在、パキスタンではこのイスラムの教えに基づく事無く、お墓を作り誰がどこに埋葬されているのかわかる状態となっています。

男性が男性を、女性が女性を

御遺体はなくなるとすぐに清められ、葬儀のお祈りの前にも清められます。
男性の遺体の場合、清めは男性が行い、女性の場合は女性が行います。

お祈りの前に清め死装束を着せ、特別な香水をかけて御遺体をお墓の近くに運びます。
親族などが葬儀の時間を決めて親しい人、親類などに連絡します。
女性はお祈りの時間の前までに故人宅に集まり生前をしのび、泣き、男性は別の場所に集まり故人を偲ぶ会話をします。

更に、非常に特徴的な事として、女性は葬儀のお祈りに参加できないという規則もあります。
葬儀の祈りは2分から3分程度で、葬儀から3日後に大勢の方集まり、お祈りし食事、さらに40日後、同じように集まり食事をします。